人は、不確実性の高い世界を生きていると思います。人間の脳内の神経系はネットワークを形成して活動していて、ある程度規則性はあるにせよ、その活動はすごくランダムです。だから神経ネットワークに基づいて形成している意識にとっては、凄くランダムで不確実な世界です。 人間には、錯覚する能力があります。錯視は錯覚心理学で対象となる良い例で、目から入ってくる受動的な視覚情報に、錯覚によって補完した能動的視覚情報を足して、それで自分が見る世界を視覚として認識しています。 言葉もそのような性質があります。猫のような動物がいて、「C〇T」という3文字のアルファベットがあったら、〇はAだと想像します。あらかじめその意…