●夏越の祓と車折神社 嵐山にほど近い車折神社では、6月になると、茅の輪が本殿入口の鳥居に飾られます。毎年6月の終わりに神社で執り行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」は、一年の前半の半年間の罪や穢れを祓い、残りの半年間の無病息災を祈る神事です。なお、7月から12月の穢れを払うのは大晦日の年越しの祓です。 神社の境内や鳥居の下などに茅(ちがや)の大きな輪が設けられ、八の字を描くように“茅の輪(ちのわ)”をくぐることで厄が落ち、身が清められるそうです。 これは、旅の途中に宿を求めた素戔嗚尊(すさのおのみこと)を、貧しいながらも厚くもてなした蘇民将来(そみんしょうらい)が、その後素戔嗚尊の言った通り…