池上彰、佐藤優の共著『人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく』(中央公論新社)を読了した。その感想文を、ここに書く。 この本は、中学校の検定教科書を、社会、理科、数学、国語、英語、道徳と科目別に、都内人気2出版社(道徳だけ8社)の教科書を読み比べながら、いかに中学校教科書が現代人の教養再構築に適した書物であるかを説いた本である。 半年ほど前から塾講師を始めた俺は、塾のある自治体が採用してる検定教科書の英数国理社を片っ端から読み、とうとう先日、ラストの19冊目を読み終わったところで、それと前後してこの『人生に必要な〜』の存在を知った。そこで早速、読んでみたというわけ。 道徳は別として、『…