きっかけは、沈黙のなかにあった 1歳になったばかりの孫が、 まだ言葉も話せず、ただ笑ったり、 泣いたりしている姿を見つめながら、 ふと胸の奥がざわついたことがありました。 「この子が大きくなる頃、自分はどうなっているのだろう」「何かを残せるような生き方を、今できているのか」 誰にも何も言われていないのに、小さな存在のまなざしが、心の奥を揺さぶった瞬間でした。 「まだやれるのに」──体と心がずれていた日々 やりたいことはあるのに、動けない。頭ではわかっているのに、体がついてこない。そんな日々が、知らぬ間に当たり前になっていました。 動くのが面倒。言葉にするのが億劫。誰かに会うのも気が重い。 そん…