『人生を走る : ウルトラトレイル女王の哲学』 (リジー・ホーカー著, 藤村奈緒美訳 草思社 2021.3) スタートラインに立つ。走る。続ける。そして、ゴールでやめる。勉強も仕事も同じ。始まり、終わりまでやり遂げる。人生も。産まれて、死ぬまで自分の人生を走り続ける。なぜ? どうして? 何のために? モンブランの山岳地帯を走り続ける女性ランナー、リジ―がその答えを語ってくれる本だ。 僕は、フルマラソンを走ったことがある。スタートラインに立つ緊張感、後悔、開き直り。最初の20キロは、1キロ5分ペース。いい感じだ。しかし、35キロ付近、左膝のトラブル発生。途中棄権の誘惑と葛藤。<あと1キロ>の看板…