毎晩、この本を読むのが楽しみでした。 何度大声で笑ったことか。 人間は哀れである 東海林さだおのエッセイを読むのは初めて。 食わず嫌いってことじゃなく単にこれまで縁がなくて。 この本はこれまでに発表されたエッセイを 平松洋子というエッセイスト(未読)が編んだ アンソロジーということで、 初心者のぼくには最良でした。 どの作品もおかしいんだけど、そのおかしさの底には 権威そのもの、あるいは権威をおびたもの、 あるいは権威をひけらかすような、 人間への強い反発心があって、 すこぶる小気味いいんです。 それと目のつけどころが身近で、 東海林さだおと同年輩のじいさんには 共感しやすいネタばかりです。 …