「せっかくの思想」(料理番組) 東海林さだお氏の本は、大好きだ。 「ショージ君の『ナンデカ?』の発想」の中の料理番組のところで、「せっかくの思想」に、ハッとした。 石油ストーブを思い出した。 仕事をするようになって、ガスストーブに変えたので、私には大分昔の話になる。 東海林氏が言うには、料理番組はせわしない。 出演者は常にあせっていて、司会者は常にせかしているそうだ。 「そういえばそうだ」と私も相槌を打つ。 二十五分もあるとしたら、心静かにゆっくり一品作れるはずだ。 なのに「酒の肴」を七種類作ってしまっている。 なぜこんなことになってしまうのか? ぼくは日本人の、「せっかくの思想」を指摘したい…