こん・わじろう(1888-1973)
建築学者、風俗研究家。
1912年東京美術学校図案科卒業。17年頃から郷土会へ参加、柳田國男らと農村・民家の調査を行う。20年早大教授(59年まで)。大震災後「バラック装飾社」や「考現学」を吉田謙吉とともに始める。その後の研究範囲は服飾・風俗・生活・家政にまで及んだ。
会場へと続く階段の踊り場にも、 タイトルの文言が掲げられている。 ブランクの部分には、『今和次郎』と『赤瀬川源平』が入るのだが。 館内には、「資生堂」の歴史とそれに纏わる『今和次郎』の「考現学」の文書、及び関連する文物が並び、それらにインスパイアされた『中村裕太』による制作物が添えられる。 香水の瓶や白粉の容器、中には『宮本憲吉』による帯留めなどもあり、往時のモダンな空気が感じられる。 ある意味、日本を代表する繁華街「銀座」の歴史は「資生堂」の歴史でもあり、往時の風俗も併せ知ることのできる又とない機会。 会期は~5月29日(日)まで。
【今日は何の日】 11月22日 大工さんの日 小雪 いい夫婦の日 一年365日、毎日が何かの日です。 季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。 これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。 独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック 【今日は何の日インデックス】 日付を指定して【今日は何…
早めに家を出たかったのですが、寒さと疲れで身体が動かず。先週の連木の時に、かなり動きまくりましたし、編集学校が始まってから、いろいろと考える事が多かったので、ちょうどいいクールダウンなのかもしれません。 それでも日比谷カレッジがあるので、昼過ぎには出掛ける事に。ちょうど学生さん達の帰宅と丸かぶりしてしまったので、もうちょっとだけ早く家を出ても良かったのかもしれません。更に、途中でスマホを忘れた事に気づき、自分の無計画さにうんざりする事に。 けど、まあ、行きあたりばったりの行動をすることで、無意識のうちに、自分の性格の繊細すぎる部分とうまくバランスを取ろうとしている。そう考えれば、悪いことばかり…
半袖長ズボンからゲオルク・ジンメルへ(その後) 半袖長ズボンがゲオルク・ジンメルに繋がった。 https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/10/27/181032 pbn100 のポッドキャスト*1、シドニー・メルボルン・ウルトラマラソンのクリフ・ヤングの話は、ボストン・マラソンのキャサリン・スウィッツァーとボビー・ギブを経由して、ゲオルク・ジンメルに繋がった*2。これは本当に偶然で、1960年代のボストン・マラソンの参加者*3のスタイルが、スウェットシャツだったり、トラックジャケットだったり、ウインドブレーカーだったり、というのを見て「リ…
人気高まる伊藤野枝の生涯 没後100年イベント開催 - 産経ニュース 関東大震災直後の戒厳令下、憲兵隊に虐殺された無政府主義者で作家の伊藤野枝。既成の道徳や結婚制度にとらわれず、自由な生き方を追求した生涯が改めて注目され、人気が高まっている*1。 9月16日に没後100年*2を迎えるのを機に、9月24日には東京都内で「伊藤野枝・大杉栄ら*3没後100年記念シンポジウム 自由な自己の道を歩いて行こう」が開かれる。 人気高まる伊藤野枝の生涯 没後100年イベント開催:北海道新聞デジタル 人気高まる伊藤野枝の生涯 没後100年イベント開催|全国のニュース|Web東奥 人気高まる伊藤野枝の生涯 没後1…
まさか、名前そのものがウソだったとは。福田のウソには慣れていたつもりですが、これには驚かされました。 戦後の福田恒存(引用文や書名以外はこの表記にします)は旧字旧かなにこだわり(あるいはそういうポーズをとり)、私の手元にある平成十九年刊行の本にも『福田恆存評論集』と書かれています。 よほど戦前・戦中の伝統を大事にする人なのかと思いきや、戦時下の『日本学芸新聞』(一九四三(昭和一八)年四月一日号)の、 「決戦下精神下の問題 日本文化の知的参謀本部」 と題された記事の、戦争協力を誓った出席者の一覧には。 福田恒存 とあります(ふくは旧字体ですが、つねはどうみても「恒」)。 彼は中島健蔵、三枝博音、…
補足 自生するフォント 修悦体 新宿駅の「ガムテープ案内表示」を作りだした佐藤修悦さんインタビュー !『修悦体』はこうして生まれた | ロケットニュース24 www.youtube.com のらもじ発見プロジェクト 講義 ストリートの戦術 ストリートとヴァナキュラー 考現学:今和次郎&吉田謙吉を中心とした都市の細部、痕跡を「採集」する行為 今和次郎の民家研究と採集 「建築外の建築」 「このような建築外の建築――人間がそのいる場所に、無意識のうちに築いている、いろいろな跡、すなわちいろいろなものをとり散らかしている有様そのまま――に厳密な態度で注意を突進めると、人間の動作の源泉の真理を考えること…
2023年6月は8冊。 本棚登録は51冊。購入は6冊/¥4305。 本は港 開催記念ZINE 文集・本屋のあるまち まちを耕す本屋さん 著者 : 発売日 : ブクログでレビューを見る» 自分はただの本読みに過ぎないのだが、このZINEを読んでいて救われた気分になる。本を売るというだけではないスペースの意味をつらつらと考える。 本は港で唯一購入した本。生活綴方。まだ行けてないのだよな。リソグラフ印刷の可能性もちょっと感じたかな。 いつか死ぬなら絵を売ってから 1 (ボニータ・コミックス) 著者 : ぱらり 秋田書店 発売日 : 2023-06-15 ブクログでレビューを見る» Twitterの高…
告知 THE KYOTO「京都・左京区研究」:新連載企画始動へ京都の異色“区”豪華執筆陣で解剖 講義 ストリートの戦術――流用とブリコラージュ 消費者による生産 流用(アプロプリエーション)、転用(コンヴァージョン)、カスタマイズ、DIY(Do It Yourself)、レディ・メイド、リサイクル、リミックス、マッシュ・アップ、二次創作、MAD、モノマネ、替え歌、…… ミシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク (ちくま学芸文庫)』 「拡張主義敵で中央集権的な、合理化された生産、騒々しく、見世物的な生産にたいして、もうひとつの生産が呼応している。「消費」と形容されている生産が。こちらの…
告知 室井尚・講義映像上映会/記念シンポジウム:スタート地点としての室井尚 HOME | hmuroi 横浜都市文化ラボ Facebookにログイン 哲学とアートのための12の対話 「現代」を問う 講義 意味の共有としての「文化」 サブカルチャーから「文化」を考える パンクとデザイン サブカルチャーとブリコラージュ的戦術 戦略 Strategy vs. 戦術 Tactics ミシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク (ポリロゴス叢書)』 ブリコラージュ クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』 中谷礼仁『セヴェラルネス+(プラス)―事物連鎖と都市・建築・人間』 ブリコラージュ的戦術…
● かつて――と、もう言ってしまっていいのでしょう、「アカデミズムとジャーナリズム」という対比で語られるのがあたりまえに「そういうもの」だった、そんな言語空間と情報環境が本邦の〈いま・ここ〉にありました。 それがもう「かつて」と呼んで構わない程度の過去、only yesterday な「ほんのちょっと前」の地続きのむかし、になりつつあることが、いまなお〈いま・ここ〉に生きているわれらのものの見方や感じ方をどれくらい規定しているのか、そのあたりまで立ち止まって考えてみることは、普通の人がたにはまず、ないようです。 その「アカデミズム」というもの言い自体は昨今、特に40代くらいから下、すでに氷河期…
2023年5月は12冊。 本棚登録は32冊。購入は11冊/¥7721。 GWで積読解消フェスを敢行したものの、その後は停滞。電子書籍ばかりの読書になってしまった… 市街電車 (駸々堂ユニコンカラー双書) 著者 : 永六輔 駸々堂出版 発売日 : ブクログでレビューを見る» 駸々堂がこのようなカラーブックス的な物をだしていたことを初めて知った。永六輔の随筆が良い。 駸々堂(しんしんどう)。名前を知っているのは模擬テストか、学参故か。駸々堂 - Wikipedia この手のカラーブックス的な物は写真が主体で文章は?な物が多いイメージだが、永六輔の文章がいいのか、読むこともおろそかにしない印象だった…
嫌いな言い回しのひとつに「○○からしか得られない栄養がある」というものがある。 例えば、衝撃的な展開をするドラマやアニメ等の創作物があったとして、既にそれを見たことのある人が初見の人の感想を見て上から目線でにやにやするというやつだ。 この場合は「初見の感想からしか得られない栄養がある」となり、理不尽な展開に驚いたりショックを受けていたりする人を高みから見物するという非常にニチャニチャ感のある悪趣味な行為である。 正直、オタクが思っている以上に人間は理不尽なことに対して耐性があると思う。(ましてやフィクションの創作物ならなおさら) だから初見の人がお前の勧めたものを見て期待通りの反応をしてくれた…
最後の文章で美術学校の出身と知ってちょっと納得した。街や生活に対する視点の特異さ。 考現学入門 (ちくま文庫) 作者:今 和次郎 筑摩書房 Amazon
五 好尚塔の絵葉書柳田所有の欧州の塔の絵葉書独逸「ケルン」大寺の塔仏蘭西「マルセーユ」の「ノートルダム、ド、ラ、ガルド」同 巴里の「ノートルダム」洪牙利「ブダペスト」の「マチアス」寺英吉利「ウエストミンスター」寺 二枚英吉利「ストラトフォード、オン、アボン」の紀念塔同 倫敦、聖波羅寺 p166-167趣味のいろいろマッチ商標の採集閉雲集 わが愛誦吟芭蕉の連句アンケート 私の愛誦する去来作品とその鑑賞 野川にそひて 砧村から武蔵野村に至る時 三月二十五日晴天。暖か。人 柳田國男氏 小野武夫氏 今 和次郎氏柳翁閑談 すずめスズメが親孝行な鳥で、親の死の知らせをきいて、化粧半ばでかけつけたという、ス…
今朝の新聞、今和次郎のノート。泊まった旅館の布団の大きさや素材を要らぬほどつぶさに書き記して、領収書まで貼り付ける、こういうことがやりたいよ。 www.nikkei.com 胃腸の具合がずっと悪い。明日で退職だというのに、そろそろ治ってもいいんじゃないか… 先月はエゴン・シーレ展に行った。ウィーンに行かず見られる贅沢。彼の描く線が好き。私の目に映るのと同じ形をしている(尊大)。 冬が終わる。次は何をしようか。