こん・わじろう(1888-1973)
建築学者、風俗研究家。
1912年東京美術学校図案科卒業。17年頃から郷土会へ参加、柳田國男らと農村・民家の調査を行う。20年早大教授(59年まで)。大震災後「バラック装飾社」や「考現学」を吉田謙吉とともに始める。その後の研究範囲は服飾・風俗・生活・家政にまで及んだ。
会場へと続く階段の踊り場にも、 タイトルの文言が掲げられている。 ブランクの部分には、『今和次郎』と『赤瀬川源平』が入るのだが。 館内には、「資生堂」の歴史とそれに纏わる『今和次郎』の「考現学」の文書、及び関連する文物が並び、それらにインスパイアされた『中村裕太』による制作物が添えられる。 香水の瓶や白粉の容器、中には『宮本憲吉』による帯留めなどもあり、往時のモダンな空気が感じられる。 ある意味、日本を代表する繁華街「銀座」の歴史は「資生堂」の歴史でもあり、往時の風俗も併せ知ることのできる又とない機会。 会期は~5月29日(日)まで。