『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』。 1ヶ月くらい前に読んだ本と見た映画──忘れないための記録として。 4月29日㈫。晴れ。「シネ・リーブル池袋」へ、Sさんと大九明子(おおく・あきこ)監督の『今日の空が一番好き、と言えない僕は』を見にいく。 映画館は「ルミネ」の8階にある。いい天気だったので、8階の中庭で30分ほど本を読む。読んでいるのは図書館で借りた桐野夏生の『オパールの炎』。 時代に先駆けてピル解禁を訴えていた女は──突然、姿を消した。謎多き女をめぐる証言から、世の理不尽を抉りだす圧巻の傑作長篇(「中央公論新社」の紹介文)。 夫の不倫、離婚後の慰謝料や養育費の不払いなど──男の身勝…