通常の債券投資では実現できないような、投資家のニーズに合わせたキャッシュフローを実現するためにデリバティブを組み込んだ債券。評価するためには内蔵されている個々のデリバティブを評価する必要がある。また通常の債券投資では金利リスクと発行体の信用リスクを負うが、仕組み債のリスクは組成によってそれぞれ異なり、フォワードレートのボラティリティ等特殊なリスクを負うことになるものもある。さらに内蔵されたデリバティブ契約の相手が破綻するとオプションの権利を行使しても反対給付が受けられなくなる等発行体以外に対しても与信リスク(カウンターパーティーリスク)を負っていることにも注意が必要である。
代表的な例としてクーポンが変動するステップアップ債、利払いと償還金とで支払い通貨が異なるデュアルカレンシー債、日経リンク債、他社株転換社債(EB債)などがある。
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