今回はシリーズ第27弾、雄略天皇・16回目を紹介する。475年の百済の漢城の陥落、そして任那国の久麻那利(熊津)を百済に賜った出来事を取り上げる。次の流れで紹介していく。 ・475年、高句麗によって百済の漢城が陥落する・任那国の久麻那利を百済国に賜る ■475年、高句麗によって百済の漢城が陥落する即位20年冬。高麗の王(こまのこきし)は大軍を率いて、戦をおこし、百済を滅した。参考:三国史記で高句麗によって百済が滅ぼされるのは475年。百済は王都漢城を失い、南方の熊津(ゆうしん、万葉仮名などでは「くまなり」とも)へ移動する。 少しばかり敗兵がいて、倉下(へすおと、百済語)に集まっていた。兵糧はす…