安芸国豊田郡安宿の住人。小早川被官か。天正九年(1581)に伊勢御師に献納したことが史料にみえる。国弘氏は安宿、清武に拠点があったとみられ、室町期から存在が知られる。 安宿・清武の有力者 室町期の国弘氏 参考文献 安宿・清武の有力者 天正九年(1581)、安芸国豊田郡「あすか(安宿)」にて国弘三郎左衛門尉が伊勢神宮の御師・村山氏に献納を行ったことが同年の『村山檀那帳』にみえる*1*2(「贈村山家証文」)。三郎左衛門尉は、この地域の有力者の一人であったとみられる。なお同時代の小早川家中では、永禄・天正年間の史料にみえる国弘隠岐守高実が知られる。 江戸期編纂の地誌『芸藩通志』は、清武の後堀山城(現…