”第22回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展”。 「眼(まなこ)開きて尚、現(うつつ)を見ず」とのタイトルが付されている。 当日はご本人も滞廊、知己の方たちと話しておられた。 撮られている写真の場所は、おそらく作者の故郷とプロフィールにある岩手県の海岸線と思われ。 それが自身の目で見たものと、傍から見たものの境界が曖昧な視点で切り取られている。 しかし、このような情景の体験は自分にも同じようにある。 松林を抜けた先にしだいに見えて来る海などはその最たるもの。 それほどに記憶を刺激する作品の数々。 会期は~3月27日(土)まで。