計五名の作品が展示されグランプリは『岡崎ひなた』の〔水面にカゲロウ〕に決定済で、この選択には、かなり頷いてしまう。 今回は一つの映像作品を含めて、作者にとって身近な被写体を扱ったモノが多い印象。 その中でも、消え行く風俗にスポットを当てた彼女の作品に共感を覚えるのは、自身も幼い頃に似たような情景を目にしていたことが背景に有るかも。 なにせ田舎育ちなものだから、自分達が生きる為に、海産物や鶏、動物の死はかなり身近だった記憶。 そうしたものが、数十年の時を経て眼前に提示されると、やはり感情が揺さぶられてしまう。 もう一つ、おそらく「LGBTQ+」を扱ったと思われる『本吉映理』の〔is becomi…