親の通院付き添いで一日休んで午後時間ができたので、会期末の超国宝展でも見るかと奈良公園へ。外国からの観光客にはやはり曜日も天気も関係ない。日帰り客がいない分だけ空いている方なんだろう。それでも博物館前には結構な行列。先に写真美術館でこちらも会期末が迫った浜口タカシ展へ。成田闘争の煙立つ中降りてくる旅客機や、絵画のような反抗櫓の写真が印象に残った。当時幼稚園か小学校だった私にとって成田闘争は、新車の京成スカイライナーが壊されたりしている映像がかすかに記憶に残る以外は、空港そばの資料館で見たものくらい。父祖の土地から追い出される理不尽は頭では理解できても土地を持たぬ身に実感は難しい。しかし、当時、…