きょうの「パンの記念日」に『小社会(250412)』はパンと戦争を思う。幕末、伊豆韮山の代官で軍学者だった江川英龍は邸内の一角にパン焼き窯をつくった。これが1842年の4月12日。背景にはアヘン戦争があった。携行食が米飯では炊煙が格好の標的になる。パンの話になると、いまはNHK連続テレビ小説「あんぱん」が外せない。漫画家、やなせたかしさんの戦争体験を経た信念「逆転しない正義」につながっていくのだろう。ロシアの侵略に苦しむウクライナのことも思う。国旗の黄色は小麦の色ともいわれ、穀物の生産に適した土壌は「欧州のパンかご」と呼ばれる。身勝手な大国に挟まれたパンかごの平和と未来はまだ見通せない。この時…