最先端のIT技術が集積するスマートシティ、会津若松。この歴史ある城下町は今、日本の地方創生のモデルケースとして、全国から熱い視線を集めています。その原動力となっているのが、日本初のコンピュータ理工学専門大学として開学した「会津大学」と、そこから生まれた数多くのITベンチャー企業です。学術的な知見と、若く柔軟な発想を武器に、地域社会の課題解決や、世界に通用する新たなサービスを次々と生み出しています。 今回は、その会津大学発ベンチャーの草分け的存在として、2007年に設立された株式会社会津ラボの第19期決算を読み解きます。自己資本比率84%超という驚異的な財務基盤は、いかにして築かれたのか。「人類…