南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで (中公新書) 作者:会田大輔 中央公論新社 Amazon 4世紀から6世紀にかけ、気候の寒冷化とともにユーラシア大陸では北方遊牧民が大規模な移動を始め、東(中国)西(オリエント)の農耕中心の文明におおきな影響を与える。北の遊牧起源の王朝と南の農耕起源の王朝が並び立つ南北朝の状態が東西で生じるのである。その後7世紀になって西側ではイスラム、東側では唐が南北をまとめるようなかたちで新たに広域の文明秩序を創り出す。本書は東の南北朝時代の概説書であり、南北入り乱れて激動するこの時代の様子をわかりやすく解説している。 おおきくまとめれば、4世紀は五胡十六国-南朝で…