テレビプロデューサーなどを務めておられる佐久間宣行(さくま のぶゆき)さんの著書「佐久間宣行のずるい仕事術」(ダイヤモンド社 2022年)を拝読しました。書名の「ずるい」は、決して悪い意味ではありません。僕が超訳的に解釈すると、「心にちょっとだけ余裕を持って工夫して臨む」ことかなあと、思います。 著者はテレビ東京に入社しました。入社1年目に、彼はドラマのAD(アシスタント・ディレクター)を務めました。「AD」という仕事は、誰にでもできる雑用の仕事でつまらないにも関わらず、体力的・精神的に疲れる激務だと、彼は思い込んでいました。 ある時監督から、明日の撮影で使う「サッカー部の女子マネージャーの手…