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社会学者。東京大学総合文化研究科助教授。専門は比較社会学,日本社会論。橋爪大三郎などに師事。 SSM調査をもとに日本の階層化を論じた『不平等社会日本』(中公新書)でブレイク。
そのほか、資本主義システムに関する著作などがある。
1963年生まれ。 1989年,東京大学社会学研究科博士課程退学。
(2006年3月現在)
youtu.be 定義と説明 学習のポイント キーコンセプト 重要語句の解説 必要な関連情報 研究動向 参考文献リスト 定義と説明 社会学における「階級」とは、経済的資源や社会的地位の不平等な分配によって生じる社会集団を指します。マルクスは生産手段の所有関係に基づいて資本家階級と労働者階級を区別し、ウェーバーは経済的地位、社会的威信、政治的権力の3次元で階級を捉えました。現代では、職業、教育、収入、文化資本などの複合的要因によって階級が形成されると考えられています。階級は個人の生活機会や社会移動の可能性に大きな影響を与え、社会構造を理解する上で重要な概念となっています。 学習のポイント 階級論…
こんにちは。冨樫純です。 哲学や倫理学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル 「頑張り」研究の系譜 「頑張り」・努力主義は、主に教育社会学の分野で論じられてきました。 苅谷剛彦氏は努力主義のイデオロギー性を次のように指摘しています。 日本の教育を対象とした議論は、努力主義を強調し「だれでも同じように学校での成功に向けてがんばる(がんばらせる)しくみ」が作動してきたというイメージをつくり上げてきた。 しかし、いまや私たちは、そうした努力主義、より正確にいえば、努力=平等主義がひとつのイデオロギーにす…
社会学の新地平──ウェーバーからルーマンへ (岩波新書 新赤版 1994) 作者:佐藤 俊樹 岩波書店 Amazon 社会学の「新地平」ということなんですが、社会学の基礎をつくったとも言われるマックス・ウェーバーと「社会システム論」でその事績を発展させたというルーマンの事蹟を辿るということで、どこが「新地平」!?とツッコミたくなるところが、学者の浮世離れを感じさせますが… 一般人からするとマックス・ウェーバーと言えば『職業としての政治』でしょ!?と思うのですが、そもそもマックス・ウェーバーは社会科学全体の元となるような研究をされていたということらしく、ご本人も「社会学」というか「理解社会学」と…
www.youtube.com 2024年1月27日(土)、東京山手YMCAコミュニティセンターで行われた「聞き流す、人類学。」のキックオフイベント「ガラクタの知識まみれの現代社会に逃走線を引き、狩猟採集民の忘れられた知恵をひろって、新世界の地図を描く。」にゲスト出演した時の録画です。 「力」とは何か? 「知恵」とは何か? 年を取って健康に生きるために煙草を止めるという考えは、私たちに「力」を与えてくれないという「煙草論」とは何か? 万物からの贈与を考える系譜としてのケネー、スミス、グレーバー、先住民の思考の共通性とは何か? ケネー 経済表 (岩波文庫) 作者:ケネー 岩波書店 Amazon …
生きてます。 先月の。 2024年4月に読んだ本と近況 - 宇宙、日本、練馬
佐藤俊樹『社会学の新地平』(岩波新書)を読む。副題が「ウェーバーからルーマンへ」というもの。ウェーバーは「資本主義の始まり」を論じた『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の著者だ。 毎日新聞に松原隆一郎が書評を書いている(2024年1月6日付け)。 (……)一読して驚いた。ウェーバーが追及した「資本主義の精神」とはズバリ「合理的組織」のあり方だ、というのだ。けれどもウェーバーは少数の事例を挙げるにとどまり、その仕組みの分析にはたどりつかなかった。 1920年のウェーバー死後その解明に取り組んだのが、合理的組織は「意思決定の連鎖により環境変化に対応していく」と解釈したH. A.サイモンの…
*「社会学」の誕生とマックス・ウェーバー 「社会という秩序はいかにして可能になるか」を考察する「社会学」という学問は19世紀に始まりました。18世紀末に起きたフランス革命はヨーロッパの知識人に二つの革命的な考え方をもたらしました。第一に政治体制や社会秩序は変化するものであり、しかもその変化は例外的なものでも忌避すべきものでもなく、むしろ正常で望ましいものであるという考え方です。第二に政治体制や社会秩序を基礎づける「主権」とは君主でも議会もなく、究極的には人民にあるという考え方です。 そして、この二つの考え方は学問の世界に二つの問題を与えました。一つ目は政治体制や社会秩序はどのように、いつ、なぜ…
社会学の新地平 ウェーバーからルーマンへ (岩波新書) 作者:佐藤 俊樹 岩波書店 Amazon マックス・ウェーバーとニクラス・ルーマン――科学技術と資本主義によって規定された産業社会の謎に挑んだふたりの社会学の巨人。難解で知られる彼らが遺した知的遺産を読み解くことで、私たちが生きる「この」「社会」とは何なのかという問いを更新する。社会学の到達点であり、その本質を濃縮した著者渾身の大作。 序 章 現代社会学の生成と展開 一 二人の学者と二つの論考 二 ウェーバー像の転換 第一章 「資本主義の精神」再訪──始まりの物語から 一 ウェーバー家と産業社会 二 二つの戦略ともう一つの資本主義 三 「…
未明起床。 曇。 母検査、診察。 帰りにスーパー、昼食の弁当を買ってくる。 昼寝。 時雨れる。 佐藤俊樹『社会学の新地平』(2023)読了。副題「ウェーバーからルーマンへ」。社会学の新地平──ウェーバーからルーマンへ (岩波新書 新赤版 1994)作者:佐藤 俊樹岩波書店Amazon 奥野克巳『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(元本2018、文庫版2023)を読み始める。 『たまゆら〜hitotose〜』第10話まで観る。 夜。 『新妹魔王の契約者』(2015)第7話まで観る。
社会学の新地平 ウェーバーからルーマンへ (岩波新書) 作者:佐藤 俊樹 岩波書店 Amazon 「この」産業社会がどのように発生していったのかを考えていったのがウェーバーとルーマンということですが、正直言ってよくわからなかったです。 何故かというと、「この」産業社会というものがどういうものなのか、私はわかっていないからです。 一つだけわかったのは、日本にはウェーバーを語る学者で大塚久雄という学者がいたらしいですが、著者によると、この大塚のウェーバーは正しい理解ではないということは、わかりました。 ランキング参加中知識
社会学部にてメディアやポピュラーカルチャー研究などの専攻を考えている学生へのお薦め新書。 稲増一憲『マスメディアとは何か:「影響力」の正体』中公新書、2022年 稲田豊史『映画を早送りで観る人たち:ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』光文社新書、2022年 瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』光文社新書、2020年 金成玟『K-POP:新感覚のメディア』岩波新書、2018年 高野光平『発掘!歴史に埋もれたテレビCM:見たことのない昭和30年代』光文社新書、2019年 貞包英之『消費社会を問いなおす』ちくま新書、2023年 天野彬『SNS変遷史:「いいね!」でつながる社会のゆ…
晴。寒い。 スーパー。食料品が軒並み高くなっている。値上がりが止まらない印象。もう、国産の魚とか、一般人はなかなか日常的に食べられなくなるかも知れないな。野菜類も、農家が減っているのと人手不足できびしい。 マックスバリュで足りないものを買う。 昼寝。昨晩遅くまで起きていたので、よく眠ってしまった。 ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ふわふわシュー シュガー+ブレンドコーヒー462円。ふわふわシュー、カロリーがさほど高くないな。あんまり見かけない商品だけれど。 佐藤俊樹『社会学の新地平』(岩波新書2023)を読み始める。副題「ウェーバーからルーマンへ」。第一章の途中まで読んだ、この章…
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス) デイヴィッド・サダヴァ 318p ISBN:4062576724 シラバス論:大学の時代と時間、あるいは〈知識〉の死と再生について 芦田宏直 560p ISBN:4794971621 アメリカ労務管理論史 岩出 博 310p ISBN:4914906929 日本的雇用システムをつくる 1945-1995 梅崎 修 560p ISBN:4130461389 The Art of Judgment A Study of Policy Making Geoffrey Vickers 232p ISBN:0803973…