佐藤優の集中講義 民族問題佐藤優文藝春秋 文春新書2017年10月20日 第1刷発行 ウクライナの問題や 、ナショナリズムの問題を考えるときに、アーネスト・ゲルナーの『民族とナショナリズム』は、その教科書のように言われる。いつか読もうと思っていたのだが、何かの著書の中で、佐藤さんが『 民族とナショナリズム』を読むのであれば、その前に自身の著書である本書を読んでからがいい、と薦めていたので図書館で借りてみた。 221ページの新書で、わりと読みやすい。2017年の本だけれど、今読んでも私にとっては新鮮。ウクライナの問題も述べられていて、今のロシアによる侵攻が始まる前ではあるけれど、それよりずっと前…