纒向遺跡から出土したイヌの全身骨格から復元した模型=奈良県桜井市役所で2025年4月22日、皆木成実撮影 飛鳥時代の為政者、聖徳太子(厩戸王)には「雪丸」という飼い犬がいたとの伝承がある。聡明(そうめい)な太子の飼い犬らしく、人の言葉が分かり、お経も読めたという言い伝えだ。ゆかりの寺、達磨寺がある奈良県王寺(おうじ)町は、雪丸を公式キャラクターに採用。「ゆるキャラ」として、町の宣伝に一役買っている ▲日本人とイヌの関係の長さを物語る話題である。奈良県桜井市は、市内の纒向(まきむく)遺跡から2015年に出土したイヌの全身骨格を当時の姿の模型に復元して公表した。大型建物近くの溝から出土しており、身…