「日米野球」と聞いて、少し胸がざわつくのは、昭和生まれ、平成前期の記憶を持つ野球ファンだ。 まだインターネットもなかった時代、テレビ画面の向こうに映るアメリカは別の惑星のようで、やって来るメジャーリーガーは、神話の登場人物だった。 プロ野球の選抜チームが大リーガーにコールドのような大差負けを喫する。体格の違いがそのまま点差にあらわれていた。 2006年にWBCが生まれ、日本とアメリカの距離は少しずつ縮まり、勝つことも当たり前になってきた。それでもアメリカは憧れの国であり、ライバルになった今も「ワクワク」は変わらない。 第45回の歴史を迎えた日米大学野球選手権。 これはプロではない。だからこその…