今回は、まず、益田市にある「島根県立万葉公園」の石に刻まれ、そして看板にも記されている、柿本人麻呂の歌(写真)を先に紹介します。 訓読 ※ 写真をご覧ください。 かな かもやまの いはねしましける われをかも しらにといもが まちつつあるらむ 原文 鴨山之 磐根之巻有 我乎鴨 不知等妹之 待乍将有 訳・意味 鴨山の岩を枕に 横たわり死のうとしている私を 何も知らずに妻は待ち続けているのだろうな 「妹」:妻は、これまでも紹介した 依羅妹子(よさみのをとめ)だと言われ、江津市での案内標識では、住まいは江津市の二宮(町)だと書かれてありました。 また、この歌にも関係しますが、柿本人麻呂の終焉の地は、…