このところ手にしているのは岩波文庫「俺の自叙伝」と絲山秋子さんの「神と 黒蟹県」、そして「ジャズで踊って」などであります。 「俺の自叙伝」は残りが100ページを切りましたので、集中して読むことができ たら、本日中にでも最後のページにたどりつきそうです。大泉黒石さんの小説で ありますが、家賃を払わずに夜逃げをするくだりなどを読んでいますと、西村貫太 さんのごとくです。もちろん、西村さんが大正時代の文士をなぞっているわけで ありますが、このように書かれています。(この逸話は、作者の友人のものです。) 「家賃も米代も払わずにいたらしい。もっとも家賃は一度払うと癖になって 翌月また取りに来るから、一層…