備前長船派の刀工勝光が長享二年(1488)に打った短刀。「於御陣作之」の銘があるが、『蔭涼軒日録』九月廿一日条には将軍足利義尚が陣中で飽きることなく勝光らの作刀を見学していたことが記されている。 御陣打ちの短刀 鈎の陣での作刀 参考文献 御陣打ちの短刀 刃長23.4cm。身幅が狭く、重ねの厚い「鎧通し」の姿で、やや肌立った板目に、小沸(こにえ)出来の直刃に湾れ(のたれ)や小互(こぐ)の目が交じる刃を焼き、金筋や砂流しも見ることができる。刀身の表には、素剣と不動明王を表す梵字が彫られている。 茎(なかご)には表に「備州住長船勝光 長享二年九月日」とあり、裏に「於御陣作之」と銘が切られている。この…