会社の昼休み、鶏の胸肉のお弁当を食べながら、何気なく、ハレ師匠の講義映像を見ていた。その中で、この世界が夢だと真に理解する方法として二つの見方を紹介していた。ひとつは、日々の日常で、立ち顕れては消えてゆく、様々な出来事からくる想いを見つめ、これは消えてゆく夢で、本当ではないと、その都度、認識してゆく方法と、もうひとつは、夢の外にいる観察者の視点から、夢を見ている自分を見つめ、それは幻想だ、と、認識してゆく方法だ。 僕の場合、断然、前者である。一日中瞑想ばかりしていられる環境ならともかく、普通に仕事や生活をしている中で、別の自分が、何かをしている自分を観察する、なんて芸当ができるとは思えない。 …