プロレタリア文学とか言っていると、じぶんが何時代のにんげんか怪しくなってくるので、今回はちょっと違うことを書く。 毎日、小説の胡乱な感想を書いているから、筆者が小説好き、下手のもの好きだと思われるかもしれないが、そうでもない。前にもいったが便法、行きがかり上である。そしてみずから呆れている。 それで近頃読んだ本のなかから、いくたりかを紹介する。ブログらしくていいではないか。筆者、ちょっと自慢気である。 森本あんり『不寛容論』新潮選書(2020.12.15発行) 副題「アメリカが生んだ『共存』の哲学」。筆者は『反知性主義』以来、愛読している。著者はアメリカのキリスト教における政治史・宗教史・思想…