「高齢者→幸齢者」って何? 言葉遊びと社会の本音 「老人」の表記が「幸齢者」に変更される——そんなニュースが流れてきた。高齢者をポジティブに捉えようという意図は分かる。でも、名前を変えるだけで何かが変わるのか? ネットの反応を見ると、「市の名前も大福市にして、市役所は市躍所にしたら?」といった皮肉が飛び交い、「また無駄なことを……」という冷めた空気が漂っていた。 そもそも、言葉の言い換えが本当に役に立つのか? 「障害者→障がい者」「貧困→生活困窮者」といった表現変更が行われても、実態は変わらなかった。同じように、「老人→幸齢者」と言い換えたところで、高齢者の暮らしや社会の仕組みが良くなるわけで…