私が物心ついた頃のマンガとの関わりは,先に書いた。ここでは,小学校時代から現在まで,話を続けていきたい。マニアックなので,少々長くなる。最後まで,お付き合いいただければ幸いである。 小学校の時,マンガ入門書を手に入れたこと,歯医者の息子に感化されて自分でもマンガを描き始めたことは,すでに書いた。それ以外に,記憶に残っていることを綴りたい。 ただ,残念ながら私には日記をつける習慣がなかった。だから,かなり記憶が抜け落ちている。その点,中島梓(栗本薫)氏の「マンガ青春記」集英社(1986)は,氏の日記をもとに書かれており,記載されているマンガの表題やマンガ家は,膨大な数である。そのほとんどは,私も…