森鷗外記念館で企画展『写真の中の鷗外 人生を刻む顔』を観てきた記録。 moriogai-kinenkan.jp 森鷗外と言えば、口ひげをたくわえ、威厳に満ちた姿で、いかにも文豪というイメージ。 けれど、今回の展示で見た写真は、ほとんどが軍服姿。文豪でもあるけれど、陸軍省の軍医として60年の人生のうち36年勤めている。その間によくあれだけの量の小説を書き、翻訳書を出し、美術関連の役もこなしたものだと驚く。本当に優秀な人だったのだな。 昇進するにつれてどんどん貫禄は増していく。顔の変遷が見どころとして挙げられていたが、若い頃からあまり表情が変わらない人という印象。こうして見てみると意外ととらえどこ…