GITANESの匂いが妄想を呼ぶ。 それとは無関係に・・・。 名前とはかなりギャップのある豪華マンション「ことぶき荘」 に戻ってきた我々は、守衛の元力士・力州海に見守られながら セキュリティPINを入力、建物内に入った。 レイコ婆の部屋は105号室、1階だから大荷物の際には 都合がいい。 玄関のセキュリティ解除で我々が帰ってきたのがわかったのだろう、 レイコ婆は部屋のドアを開けて待っていた。 レイコ婆「お帰り!早かったのね」 私「ええ、付き添いが優秀だったので手間が省けたね。」 30分のライアン「・・・テメエ、誰が付き添いなんだよ・・・!」 顔が怒っているわりには、ライアンは小声だった。 それ…