(全青協24年3月号より転載) 2022年の改正市場法を追い風にした卸売会社の典型的な成功事例が熊本大同青果とR&Cながの青果(以下:R&C)だろう。 経営手法は全く違う。R&Cは、長野を拠点に各地にグループ市場を展開する規模の拡大を図ってきた。 熊本大同青果は、熊本市内田崎町にある民設民営市場を拠点に市場周辺にいろいろな機能を持つ施設を拡大することで売上を拡大している。 この推進力となったのが「アメーバ経営」である。稲盛和夫氏の「盛和塾」で提唱された経営の考え方だが、月田求仁敬 熊本大同青果会長(全青協会長)は、このアメーバ方式の経営実践によって10年前の200億円から400億円を突破したの…