おしゃれな雑貨店で働く引っ込み思案で他人とのコミュニケーションが苦手な女性・野仲は、おしゃれで可愛い職場や同僚の雰囲気になかなか馴染めずにいた。 「阪急タイムマシン」より(切畑水葉/KADOKAWA) 編み物作家・FIKAのファンである野仲は、ある日の帰路の阪急電車の中でFIKAのデザインしたセーターを着ている同年齢の女性を見かけ、勇気を出し意を決して「私もFIKA先生のファンです!」と声を掛ける。奇遇なことにその女性は野仲の小学生時代の親友・佐藤だった。 これがきっかけで始まった毎週木曜日の出勤時間に阪急電車で一緒になる佐藤との会話によって、野仲が癒しと人付き合いの苦手意識を克服していく一方…