若い頃は、うだつの上がらない自分の生活ぶりを、髀肉の嘆、などと言っておりました。 当時の自分の年齢からすれば、臥竜、の方がしっくり来るぐらいでしたが。 それから幾歳も重ね、今の僕はまさに、髀肉の嘆、だなぁ、と。 劉玄徳の髀肉の嘆は、北方で袁紹が曹操に敗れてしまい、荊州に逃げこんで居候していた時期の話ですね。 その時の荊州の領主は劉表で、転がり込んできた劉玄徳に領内北方の城を与えます。対曹操最前線に置いたわけです。 この頃の劉備は、不遇ではありましたが、特に何かがあるわけでもない、彼の人生の中では静かな時だったと思います。野望は大きい人なので、その平和を楽しんではいなかったでしょうがね。 立ち位…