次に案内されたのが、徳川歴代将軍を祀る「御霊廟(ごれいびょう)」です。御霊廟とはご本尊・位牌・木像を安置する本殿とそれを拝む拝殿を相の間でつなぐ「相の間造り」という霊廟建築と、将軍が埋葬されている宝塔(墓所)や水盤舎(すいばんしゃ)の総称のことです。 霊廟の構造は天海大僧正の指導により天台宗の根本聖典である法華経の思想に基づいて造営されたが、大部分の建造物は第二次大戦の空襲で焼失しました。幸いにも被害を免れた勅額門(ちょくがくもん)・水盤舎は重要文化財に指定され、往時の建築様式を今に伝えています。 常憲院殿(五代綱吉)勅額門 水盤舎 天海大僧正に深く帰依した三代将軍・家光は寛永寺で葬儀を行った…