螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)作者:春樹, 村上新潮社Amazon あんたは何度も何度も勝つことができる。しかし負けるのはたった一度だ。 小人との約束を守り抜いた僕に、小人は言う。 「あんたは何度も何度も勝つことができる。しかし負けるのはたった一度だ。あんたが一度負けたらすべては終る。そしてあんたはいつか必ず負ける。それでおしまいさ。いいかい、あたしはそれをずっとずっと待っているんだ」 ある約束や取り決めがあるとして、それを守ったり守らなかったりする。どんな約束でもいい。 例えば、毎日5時に起きるとか。毎日文章を書くとか。 それを達成できれば勝ち。毎日勝ち続けることは現実的に可能だ…