ずっと以前勤めていた私立病院での話です。経営者がかなりのやり手だったので、日本でも有数の黒字病院でした。毎月の目標を達成できなかったり、未収の診察代が多かったりすると、事務方の男性が経営者に殴られるということもしばしばありました。(かなりのパワハラ病院です…) そんな金回りの良い病院だったので、製薬会社からの注目度も高くなり、毎日多くのMRさん(製薬会社の営業担当者)が医者を訪問していました。訪問するMRさんが多い先生(=カネになる先生)になると、午前外来の終わり頃に10人以上のMRさんが列を成して待つレベルでした。 その病院では「新しい薬の治験」も行われていました。例えば患者さんに今まで処方…