あるカルチャーセンターが、名高い南禅寺の別荘群の中でもひときわ立派だと言われる某邸を見学できるイベントを募集していたので、9千円以上という参加料のことなど深く考えずに申し込んだ。 事情があるのであえて名前は示さないが、関心のある方はすぐお分かりになると思う。 東山を借景にした植治のお庭や屋敷も素晴らしいの一言に尽きるが、何よりも驚いたのは所蔵・展示する美術品の内容である。 天皇の宸翰をはじめ円山応挙やその他有名画家の作品、西郷隆盛や勝海舟の書などが文字通り山のように展示されている。徳川将軍のもあったかな?元は鹿児島の実業家が建てて、その後長い間京都の呉服商の別荘となっていたが、現在のオーナーは…