未完ながらも無類に面白いと評判の歴史書『昭和二十年』(既刊全13巻)を書き続けて急逝した著者の単行本未収録のエッセイ、対談等を集めた評論集。膨大な資料を収集、読破したすえにたどり着いた独自の視点・史観が満載。「木戸幸一開戦責任説」「原爆投下アメリカ陰謀説」「近衛文麿を自殺に追い込んだのは木戸とノーマン」「ゾルゲ事件と戦争を煽った尾崎秀実」「横浜事件と神奈川県警」など誰も書かない昭和史の裏面。 先般、逝去された鳥居民氏の単行本未収録のエッセイ集である。一つだけ、選ぶ。「いままで誰も書かなかったこと」という小文である。 「アメリカの対日戦争の中心目標はなんであったか?」 その答えが「日本を四つの島…