友ヶ島は、和歌山県和歌山市に属し、淡路島と和歌山の間である紀淡海峡に位置する4つの島(地ノ島、神島、沖ノ島、虎島)の総称。一般的には沖ノ島の事を指す。
明治時代以降、旧日本軍が大阪湾防衛の要衝として砲台を建造。砲台そのものは撤去されたが、第二次世界大戦終結まで民間人が立ち入りできなかった。
第二次世界大戦後、南海電気鉄道が開発に乗り出すが、観光客が落ち込み、2002年に撤退。
現在も住人の登録はなく無人島で、寂れた島に120年以上経た6つの砲台跡が姿をとどめる。
砲台後やキャンプなどでの観光が多いが、近年「第3砲台跡」などは「天空の城ラピュタ」の舞台となった空に浮かぶ島「ラピュタ」のような光景が広がっていることから、「リアル・ラピュタ」としてネット上で話題になった。
2013年ころから、アニメファンを中心に来島者は回復基調にある。企画団体マジックアワーカフェがこの島でコスプレイベントを開き、外界から隔離されたこの地は作品の世界にどっぷり漬かれるという魅力も相まって、コスプレの聖地として話題となっている。
JR和歌山線の加太駅から徒歩15分程度の「加太港」から、友ヶ島汽船が大人往復2,000円(片道1,000円)、小人往復1,000円(片道500円)で1日2往復〜6往復運航している。