同期化された泌乳牛における、受精卵移植時の受胎率向上作戦として、興味深い文献(2023年)がありました。 高いP4(プロジェステロン)濃度下で卵胞が発育し、授精時は限りなく低いP4濃度で授精する、という流れが泌乳牛の人工授精(AI)での受胎性にとって非常に重要(1)、という話はよく聞きます。 また、卵胞が発育するときのP4濃度は回収受精卵の質にも影響があることも言われています(2)。 また、受胚牛(レシピエント牛:recipient)において、排卵時に発情があった(強い)方が移植での受胎率が高い、こともよく言われています(3) しかしながら、(1)のAIで言われている高いP4濃度下で卵胞が発育…