獣医

卵子と精子が受精した後、そのまま次の分娩まで受精卵が生き残り、胎児になり、無事に生まれることができれば本当に有難いのですが、途中でいなくなったりと、そうは中々上手くいかないこともあります。 いなくなるタイミングがいつなのかをメタ分析で検討された文献（1）がありましたので参考にしていただくと、妊娠診断時に居なかった場合、なぜ受胎しなかったのか考察とその対応策がより深く広がるかも、と思われます。例えば30日で妊娠診断を実施し不受胎だった場合、発情周期的には約day9に相当する時期と基本は想像しますが、どうみてもあと少しで発情がきそうみたいに周期がずれていることを経験されている方もいるのではと思われ…

卵づまり卵塞とは こんばんは、ちゃそです！先日うちのアキクサインコのもみじが卵づまりを起こしてしまい、生死を彷徨いました獣医師としてお恥ずかしい限りですが、記録と注意喚起、もしなった時どうするかを共有出来ればと記事を書くことにしました 卵塞＝卵づまりとはその名の通り卵が卵管に詰まることです 飼い鳥は単独でも卵を持つことがあります食事が豊富であること、ちょうどいい温度なこと、求愛対象があることいろんな要因があるけれど飼育下の鳥は発情しやすい傾向にあって卵を抱えてしまうことがありますしかし自然界とは違うためホルモンの異常やカルシウム不足などから上手く産卵できないということが起こってしまうのです 飼…

同期化された泌乳牛における、受精卵移植時の受胎率向上作戦として、興味深い文献（2023年）がありました。 高いP4（プロジェステロン）濃度下で卵胞が発育し、授精時は限りなく低いＰ4濃度で授精する、という流れが泌乳牛の人工授精（ＡＩ）での受胎性にとって非常に重要（1）、という話はよく聞きます。 また、卵胞が発育するときのＰ4濃度は回収受精卵の質にも影響があることも言われています（2）。 また、受胚牛（レシピエント牛：recipient）において、排卵時に発情があった（強い）方が移植での受胎率が高い、こともよく言われています（3） しかしながら、（1）のＡＩで言われている高いＰ4濃度下で卵胞が発育…

少し前に奥さんから 「好きそうな番組録画したよ」 と言われてご飯を食べながらみてみました お笑い芸人のさらば青春の光さんが出演されている 『この本誰が書いとんねん』 という番組で一冊の本を取り上げて著者の方に本を書いた経緯などを聞くといった番組なのですが 本を読む僕とさらばさんが好きな奥さんの両方のいいとこ取りのような番組でして そこで紹介されていた本にとても興味を持ち 動物が好きだということもあってとても面白そうだなと思い早速本屋さんにいき購入しました 僕の家にもデグーという種類のネズミがいます 今年で１０年目とかになるのかな ペットショップに書かれている情報には「寿命；７年〜８年」と書かれ…