偏差値の高い高校を受けることにした市川が塾と家との往復だけの夏休みを過ごし受験疲れを見せる話。 日に日に疲弊していく市川を見て、両親や姉はとても心配するが、市川はそれを煩わしく思ってしまう。 また市川は家族に対して素直に甘えることが出来ず、ついその好意を無下にしてしまうのであった。 勉強が出来る姉に分からない問題を教えてくれと言えず、車で塾に送迎しようかという母を断ってしまう。 (父親は子ども用学習椅子から高性能なオフィス用チェアに買い替えてあげていた) 市川が家族に素直に甘えられないのは受験に失敗したら好意が無下になるという思いから来ていた。 そんな受験ノイローゼになっていた市川を癒すのは山…