今回は、「口腔顔面失行」についてお送りします。 「口腔顔面失行」はあまり聞き慣れない症状かもしれませんが、非流暢性の失語症に合併することがある症状の1つです。 皆さまに知って頂けますと幸いです。 <口腔顔面失行とは> 口腔顔面失行は、発語失行と同じく、発語器官(口や舌など)の麻痺や筋力低下などの影響がないにも関わらず、意図的な口や舌の動作の遂行が難しくなった状態を言います。 例えば、無意識の時は舌の出し入れや咳払いができるのに、口頭で指示されたり、真似ではそれができない状態です。 口の形の真似も難しくなります。 <口腔顔面失行があるとこれが大変> 口腔顔面失行と発語失行は合併しやすく、非流暢性…