はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と二十五 「コイツヲ タタキツブス タメナラ」 コイツを叩き潰すためなら、使えるモノはナンだって使ってヤルぜ、と、いう、かなりヤバいヤリクチ。まだまだ、そこかしこで幅を効かしているよな~、とAくん。多めに残っていたグラスの中のオレンジワインをグビリと呑み干し、血気盛んに、その続きを捲し立てる。 「たとえば、外国人労働者。ある外国人労働者が、なんらかの理由で犯罪を犯してしまった。と、しよう。すると、突然、水を得た魚のように色めき立って、外国人労働者は危険だ。だから、ダメなんだ。と、なる。たとえば、女性。ある女性が産休を取った。と、しよう。すると、無責任なんだ…