今回、筒井康隆原作→吉田大八監督→長塚京三主演の映画「敵」を見てきたんですが、脚本も映像も60年代のフランス映画のようにシュール!で圧倒されました。この映画のどこが秀逸だったのか?ネタバレを避けつつご紹介したいと思います。 配役がシュール まず、配役のリアリティが凄いんです。主人公はフランス文学の大学教授だった・・・という設定なんですが、これを演じる主演の長塚さん自身がパリ大学に6年間留学していたインテリ。最初の映画出演(しかも主演)は在学中のフランス(邦題:パリの中国人/ジャン・ヤンヌ監督)という、ほぼ主人公=主演のリアルな設定です。よって映画の中で語られるフランス文学・戯曲の話も無理がなく…