夢なのか現実なのか 日本、吉田大八監督 108分 筒井康隆の同名小説を映画化。 大学教授の職を辞めて10 年、妻に先立たれた77歳の渡辺儀助は祖父の代から続く日本家屋に暮らしている。料理は自分で作り、晩酌を楽しみ、たまにわずかな友人と酒を飲み交わし、教え子を招いてディナーを振る舞ったりする。 講演や執筆料でわずかな収入を得ながら預貯金があと何年持つか、何年生きられるかを計算しながら、日常は平和に過ぎていった。 もうやり残したことはないと遺言書を書いたそんなある日、パソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。「敵がやって来る」というメッセージによって少しずつ狂い始める儀介。…