ロブスターという、変な恋愛映画を観た。 子孫を残すことを義務付けられた近未来で、妻と離婚した男性が、45日以内にパートナーを見つけなければ、自分が選んだ生き物に変身させられてしまうホテルで奮闘するお話。 あまりにもファンタジックで、フィクショナルな設定が淡々とひしひし進んでいく様が、画面上に写し出されるありとあらゆる事柄が、喜劇にも悲劇にもなりうる雰囲気が常に漂っていた。 結婚や恋愛といった僕たちが生きている現実世界での普遍的な概念が、フィクショナルすぎる世界観を持つこの作品とのリンクをオーディエンスとの間に作り出し、コネクトさせてくれる感触を覚えた。 他者を愛するということ感情そのものや行為…