ヘッドハンター 転職した化学メーカーでは、部長以上クラスのキャリア採用を積極的に行っていた。製品開発や製造といった機能では、競争力のある人材はいたのだが、大手メーカーの子会社からスピンアウトして上場したので、本社機能を担える人材がそもそもいなかった。 またエンジニアにおいても、新規事業分野などにおいては、ピンポイントな技術領域で盛んに採用していた。内部に適任者がいなければ外部から採用する、という極めて合理的な思想を経営者が持っていたためだ。 このあたり前の光景、店主としてはかなり新鮮であった。前職の自動車部品メーカーでは、管理職以上の採用はほとんどなかったといってよかった。もし必要ならば、親会…